今日は あこがれの道州制
二重行政はダミーである について
『大阪都構想』の危険性を明らかにする学者記者会見
~インフォームド・コンセントに基づく理性的な住民判断の支援に向けて
どの発言も興味深かったですが、
個人的には、特に次の発言内容が勉強になりました。
「そうだった、忘れていた」って感じです。
(1:00:00~1:03:45)
(再生しながら、文字起こしを目で追って頂ければと思います)
- なんで2,000億円も府に差し出して、住民サービス低下させて、大阪都を作らなければならないのか。その根本的な発想について、どこからそれが出てきているかという話
- 2011年11月のダブル選挙で知事選、市長選で維新が勝って、その直後に橋下氏は「次の衆議院選挙は道州制選挙だ」といいました。それから、その後、2012年3月に維新の会が国政に出るにあたって、マニフェストの「維新八策」において、第1項目に挙げられていたのが「統治機構の作り直し」という項目で、その実態は「道州制を推進するんだ」ということでした。道州制とは、日本経団連や関西の財界が長く言ってきた国の作り替え、「国家は国防や外交などに特化するんだ。地方は10個ぐらいにまとめて広域の自治体を作って、それで産業の促進をするんだ。住民生活はどうするんだといえば、そこは基本自己責任、プラス貧乏な基礎自治体でやるんだ」ということを公然と言ったものでした
- 実は、大阪都という発想は、関西に道州制を実現する、関西州を作るための一里塚として位置づけられていたものです。2010年7月、第5回大阪府自治制度研究会に出されている資料なのですが、「大阪府と大阪市は役割分担が不明確だ。だから新しい広域自治体(大阪都)をつくるんだ。その横に関西広域連合をつくるんだ。広域連合と大阪都を合体させて関西州をつくるんだ」とはっきりと資料にあります。
- つまり、大阪の市民や府民の暮らしのためにやっていることではなくて、財界が喜んでくれるような国作りにむけて、その道州制を関西から、大阪から作り出してゆくんだという一里塚として位置づけられているものなんですね。
- ですから、平気で市民のお金を府に吸い上げさせ、大きな自治体を作っていく、で、それを全国に広げていくんだということを今やっている。
- そんなものを住民に対して、まともに説明できるわけがありませんから、説明会でまるでハナシが通じないということになるんですね。
- わたしはこんなものに騙されていはならないと思います。
- 大阪都構想に反対です。
なるほど。なんか思い出してきた。
確かに、そんなこと言ってた
なるほど、結局、本筋はこっちなのか。
こっちは消えていなかったのか。
そうか、だから道州制の実現のためには、都構想だけでなく、大都市法が必要だったわけか。なるほど。
今回このシリーズを始めるにあたって、橋下氏は現役の政治家ではないので、基本的には橋下氏はオミットして、松井氏、吉村氏の筋から突っ込んでいたのですが、やはり二重行政ばかりでなく、松井氏、吉村氏そのものがダミーであり、この話の本筋は、橋下氏であり、道州制なんですね。
橋下氏と吉村氏じゃ役者が違うものね。
というか、橋下氏はずっと言っていたのですね。
ある意味一貫している。
そのことについては素直に敬意を持ちます。ただ、おそらく彼とは哲学が違うので、「反対である」という「結論」は変わらないでしょう。
うん、そうだ。わかった。
明日からそっちから検討していきます。
以下ご参照下さい。
・維新八策(案)
https://oneosaka.jp/news/120831%20%e7%b6%ad%e6%96%b0%e5%85%ab%e7%ad%96.pdf