今日は あなたは損する人/得する人? というハナシ
日々、1つのテーマでブログを書くのもネタに困るのですが、昨日の討論会で、一番シンプルにわかる説明がありました。
なぜ、当事者は大阪「市」と大阪「府」の2つなのに、大阪「市」民を対象にした住民投票はあって、大阪「府」民を対象とした住民投票はないのか?
それは、この手続が認められれば、大阪「市」が損をするからで、「本当に損をしてもいいのか」を確かめるために住民投票を行うのだという説明なのですが、なるほどそれはそうですね。
わかりやすい。
もし、制度の変更だけが目的で住民投票を行うというのなら、大阪「府」民にも、その是非を聞かなければならないはずだからね。というか、本当は、我々「隣接する市」も無関係ではないので、吹田市民である大阪府民たる自分にも1票が欲しいところなのですが。
そして、
なぜ、大阪「市」を廃止して「特別区」を設置しなければならないのか?
なぜ、淀川市、天王寺市、北市、中央市の4つの「市」を作るのではダメなのか?
それは4つの「市」を作ったって大阪「府」は得をしないからですよね。
それこそ誰も得をしない(梅田のある北市は得をするかも)。
意味がない。
特別区にしたら、「市」の側が損をする分、「府」の側が得をする。
エネルギーは一定だから。
そして、大阪「府」が得をするとはどういうことなのか。
つまりは、「府」は、大きなお金を手にいれて、その得をした分を誰に気兼ねもなくIR事業(カジノ)やらインバウンド事業やらに突っ込めるし、水道事業やらなんかは売っぱらえるし(委託含む)、逆に、旧大阪「市」の特別区に対しては、財政上、優位な立場に立つため予算の配分でコントロールできるということになるわけですね。例えば、国と沖縄の関係のように。まあ、それこそが、彼らいわく「二重行政がなくなる」ということなんですが、それっていいことのようにはとても思えませんよね。
ふーむ、
でも、よく考えてみれば、得をするのは「府民」ではなくて、「府」の事業、つまりインフラ整備やなんかの大きな事業にいっちょ咬みできる程度の大きな会社や、その会社に労働者を派遣する派遣会社、ま、例えばパソナなんかの企業ですよね。
だって、もともとひとつでよかったものを4つにするんだから、職員にしたって、その分の人は増えるのが理屈だけれども、予算は増えないんだから、簡単にいえば、今ある常勤職員の分も、全部、非正規や派遣社員に置き換えていくしかなく、大阪にますます低賃金労働者が増えていき、少子化がますます進むということになるのでしょう。
結局、府民は誰も得しない のだ。
それだけでも、誰のための制度改革なのか推して知るべしですね。
最後に、
いつものやつを貼っておきます。
市民系、つまりリベラル系のサイトはこちら
どちらも同じことが書いてあります。
是非、抵抗の少ない方を選んで、参考にしてください。