今日は 吹田市も無関係ではない というハナシ
今回の住民投票がもし可決されれば「大都市の地域における特別区の設置に関する法律」第13条により、吹田市を含め、特別区に隣接にする市町村は、住民投票をせずに、いわゆる「大阪都構想」に巻き込まれる可能性があります。
これは普通の吹田市民にとっては重大な問題です。
「あとの祭り」では済まされません。
吹田市がひっくり返れば、次は茨木、高槻とひっくり返っていくんですから。
(リンク先の第13条、第6条1項を参照下さい)
「議会の承認が必要」というハードルはありますが、先日の箕面市の選挙の結果のことを思えば、吹田市も他人事ではありません。関西圏以外のヒトはちょっとピンと来ないかもしれないかもしれないけれど、大阪のマスコミ、特にテレビの「維新あげ」は、普段から政治に無意識な普通のヒトにとっては抗いようのないほどもの凄いんです。常軌を逸しているという言葉がふさわしいくらいです。
【水道事業民営について】
さて、自分はこれが本筋の一つだと思っているのですが、例えば、今回の住民投票が認められれば「水道事業」は府の事業となり、民間に委託するということになっていくでしょう。「公設民営」は維新の公約ですから、そこにウソはないです。そうすれば他の市町村に比べて安い大阪市の水道料金が上がっていくのは避けられません。民間の経営判断としては当然です。次は、その値上げの幅を抑えるために「周辺自治体の水道事業も同じ管理先にまとめて管理をさせよう」という世論が作られ、そして、やがて「管理会社に琵琶湖水系を全部管理させるのが一番安あがりだ」みたいなハナシになっていくというストーリーまであっという間な気がします。公設公営のままであれば、株主に利益を配当する必要がないし、役員に法外な報酬を支払う必要もないから、結局、一番安くすむのにも関わらずにである。
ということで、水道の民営化(委託を含む)がどういう経緯を辿るかはもうすでに諸外国の経緯により明らかなのに、なぜ利害関係のない普通のヒトがその政策に賛成するのか? それは「よく理解していないから」としか説明のしようがなく、そして、なぜ「よく理解していない」のかといえば、ちゃんと説明されていないからに他ならないというわけです。また、逆にいえば、ヨーロッパで事業規模の縮小を余儀なくされた水企業が、日本にその活路を見出し、新たな利権として食い込んできたともいえるのではないかとおもっています。
その他のことも同じ、一事が万事なのです。
考えただけでもうんざりする未来予想図です。
自分だって、政治のことはできるだけ口にしたくないという気持ちはあります。どちらかといえば、その気持ちの方が強いです。佐野元春とキャンディーズのことだけ考えていられればどれだけ幸せか。でも、もうそうは言ってられない次元まで来てしまったのです。
ということで
「サヨクって苦手だから、自民の方が安心できる」という方はこちらを参照してください。自民党の大阪市会議員のまとめたサイトです。
「与党なんて信用できない」というリベラルな方はこちらへ
都構想を反対するのに、右も左も関係ないんですよ