「春一番」は、キャンディーズの代表曲であり、ライブではこの曲でクライマックスを迎える。キャンディーズの「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」といってもよい決定版である。
しかし、この曲は、もともとアルバム「年下の男の子」の中の1曲であり、キャンディーズがブレイクした翌年の春に発売されたが、もしシングル「年下の男の子」のヒットから間髪入れず発売したら、「微笑がえし」ではなく、この曲でナンバー1ヒットになったかもしれない。「春一番」というタイトルであったがため、翌年の春まで寝かせなければならなかったのは皮肉なものである。
この曲の特徴としては、他の曲と違って、スーちゃんがサビで少しだけハモる他はずっとユニゾンで歌われているのが珍しい。それが良いとか悪いとかというハナシではなく、つまり、この曲は、キャンディーズの特別な1曲というよりは、作曲家・穂口の代表曲という側面が強い査証ではないかと思うのだが、如何? なんといっても、知る人ぞ知る、この曲は作曲だけではなく作詞も穂口なのだ。まさに、穂口の才能にキャンディーズが火をつけて出来上がった1曲といっていいのではないかと思う。
ということで、ファイナル・カーニバルで、3人のカウントから入るバージョンは何度聞いても感動してしまいます。