雑談百選

大阪千里司法書士事務所のブログ 

それぞれの個人的な体験

大江健三郎は「個人的な体験」まで(ちなみに「芽むしり子撃ち」がマイベスト)というのが持論であるが、ヒトはそれぞれ、個人的な体験として様相が違う体験を持ち合わせているものだと思うけれども、自分も、これまでブログには書かなかったけれど、父の介護という「個人的な体験」を現在進行形で体験していて、これがなかなか自分自身の中でどう消化していいのかよくわからない日々を過ごしている。

遡って、自分自身はアメリ同時多発テロの時に体を壊して入院していたのだが、当時、病に苦しみながら生きている自分と、ほんの数秒前まで死ぬことなんて考えもしなかった人たちの運命を重ねて、なんとも不思議な感慨に慕ったものだ。そして、今現在、父を介護しながら、コロナの問題を聞いていると「ヒトは死ぬときは死ぬし、死なないときはなかなか死なないものだ」とツクヅク思うし、そして、なんだかシラケてしまう。申し訳ないけど。

誰しも、それが「個人的な体験」となるまでは真剣には考えないものだ。